yomoyomo's Music Column(2001年)


 この年は、一月、二月の文章のみが及第点だろうか。あとは Cocco さんについての文章ぐらいかな。いろいろ不満が残るものばかりだった…

In His Room... (2001.01.25)
彼らは live を伸ばさなかった以来久方ぶりの会心の文章。「彼らは〜」が友に捧げる文章であり、今回が兄に捧げるものであるのが関係しているのかもしれない。但し、筆者は兄とは一年以上口をきいておらず、現在の彼のついては何も知らない。この文章に彼自身が登場しないのはそういうことだ。

SPEED of Life (2001.02.25)
実は、一年以上前から構想を温めていた文章。当初は "Teenage Wild Life" というタイトルだった。いずれもデビッド・ボウイの曲名から採ったものであるが、この文章がデビッド・ボウイと何の関係もないのは言うまでもない。

Age Of Consent (2001.03.26)
前々回の文章が一年に一度書けるかどうかという水準の文章で、かつ前回の文章が一世一代のパフォーマンス(笑)であることを差し引き、これを書いたときに激鬱状態であったことを加味すれば、無難な出来の文章だと思う。

1973年の核心の周辺 (2001.04.25)
はじめから「あの頃ペニー・レインと」で行こうと決め、そのためにかなり投資したのだが、まったく進まず、一時はまったく別の題材で一から書き起こしかけたのだが、ロック雑学の方向で書き出したら今度は止まらなくなり、まとまりがつかなくなって困った…70年代ロックは、僕が一番得意な分野なのだ。しかし、文章として満足のいく出来にならなかった。

彼女が海に還るまで (2001.05.25)
一年越しの想いを込めて書く羽目になってしまった文章。本文中に出てくる表現を使うなら、「重い想い」である。書いても書いても書き足りない想いを、連載第一回のときを思い出し、簡潔にまとめた文章。成功はしてないが、だからなんだというのだ。

Dark Snake Love Action (2001.06.26)
カラオケをネタにいろいろツッコミを入れた「カラオケの恐怖、恐怖のカラオケ」というタイトルの文章になるはずが、元の素材の強力さに引っ張られるうちに、筆者の人間的なアブナさが発揮されてしまい、泣き言を破壊的に表現するというとんでもない文章になってしまった。タイトルは、Tom Tom Club の唯一好きなアルバムタイトルを拝借させてもらった……と書いたのだが、八木さんから Tom Tom Club は "Dark Sneak Love Action" だろが、ゴルァ! というご指摘をいただいた。…そうなのです。僕は92年の夏、渋谷のタワレコでこのアルバムを買って以来、凡そ十年、ずっと勘違いしていたことが明るみになってしまった…

That Was The Day (2001.07.25)
元々は、秋の学園祭シーズンまで連載が続いていたら書こうと思っていた話なのだが、タイミング的に今だと思った…というか、New Order のニューアルバムが8月末発売だったからというのが正しいかも。この話は以前にも別の文章で少し触れたことがあるのだが、そこまでうちの文章を読みこんでいる人もいないだろう。タイトルは、The The のファンにだけ分かるという類のもの。

ワイルドサイドを歌う時 (2001.08.25)
これも前々から書きたかった話。前半部の内容を突き詰めてもよかったのだが、それでは堅苦しすぎると回避した。が、そのかわりに僕の一方的なリビドーの炸裂した暑苦しい話になったのだから、どっちもどっちかな。来月こそ……

You put your trust in me, in me! (2001.09.25)
念願のニュー・オーダー原稿…なのだが、時間的な余裕がなく、緻密さのかけらもない文章になってしまった。本当は「暴走編」と称して、この二倍の分量書く予定だった。この原稿を最後に、KEEPERSの連載も当分休止させてもらいます。

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初出公開: 2002年03月25日、 最終更新日: 2002年03月25日
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