ぼくらの愛すべき兄弟
yomoyomo(技術者の端くれ、以下Y)と海坊主(医者の卵、以下海)の与太話。1999年3月8日電話にて。
Y:君弟いるよね。仲いい?
海:うーん・・・そうねえ・・・うーん・・・
Y:何唸ってんだよ。
海:うーん・・・いや、俺が弟を見る目というのは・・・どっちかというと恋人を見る目に近いね。
Y:(絶句)・・・どういう意味だ? どう反応すればいいのかね。
海:まあ、こう守ってあげたいというか・・・親が子どもを見る心境に近いのかな。
Y:それは恋人を見る目とは違うだろ!
海:でも俺の恋人だった人に対しては、俺はそういう感じだったのだけどな。
Y:(分からん奴だ)僕の場合は兄が一人なんだけどさ。昨日女友達と話してたんだけど、その友達にも四歳年上の兄がいてね。
海:お前も四歳年上の?
Y:そう。それでねその人どうも兄に嫌われているんじゃないか、という意識があるみたいなのね。理由を聞いてもはっきりしないんだけど。でも、それで思い当たったのが、僕自身同じような意識があるんだよ。兄に侮蔑されているという意識があるんだな。兄が僕を見る目が軽蔑のまなざしのような・・・
海:ハハハ。
Y:これは僕が性格的に被害意識が強いというのも原因なんだけど。まあ、それで兄に対し鬱屈が溜まっている部分もある。兄のことを話すとしても碌なことは言わない。
海:俺の場合、真ん中だからさ、結構自分をずる賢く思うときもあって、割と器用に立ち回った部分はあるんだけど、弟は両親の価値観に縛られて、もろ影響を受けたように見えるんだよね・・・ところでさ、こないだ電話で話したんだけど、10〜15分ぐらい話してあいつ何て言ったと思う? 「電話代もったいないから切るね」だってよ。
Y:そういう言い方はねえよな。絞め殺してやれよ。でも俺兄貴に電話することなんか殆どないな。
海:俺はまあ定期的にやってる。でも何か人間として全く違う価値観になったんだなあ、とは思う。
Y:それを嬉しく思いますか?
海:うーん、嬉しいとは違うね。通じ合えない部分が出てくるということだから。
Y:そりゃそうだろね。ただね、僕の場合兄とは全く正反対なのよ。コインの表と裏なんだな。勿論表は兄貴で裏が僕。
海:ふーん。
Y:向こうは外向的でこっちは内向的。向こうは字も絵もうまいけど俺は全然駄目。向こうは二枚目で僕はそうじゃない。向こうは大らかな性格なのに僕はひどく神経質。あと兄貴は時間と金にルーズで、これは俺も歳を取るごとに似てきちゃったけど。
海:ふーむ、でもそういうことってあるよ。一つ一つ見ていけば全く違うということがね。
Y:でもさあ、俺親族の結婚にも祝儀ださなければならないってこと知らなくてさ。兄が結婚するのに何でいつもより高い額ださなければならねえのかよ、ふざけんな、って思うわけよ。
海:その点ではお前とは違うね(キッパリ)。たとえお金がなくてもあげたいぐらいに思う。
Y:俺なんかあってもあげたくない、というのが本音だね。
海:ハハハ最低。でもさ、高校時代まで同じ屋根の下に住んでたわけじゃない。色々話したりしなかったの?
Y:うーん、やっぱりね・・・腹を割って話すというには歳が離れてたように思う。四歳違うとね。微妙にひっかかるものがある。
海:ああ分かる。それは確かにあるよ。
Y:逆に姉妹で結構ドロドロした生々しい話なんか聞くんだけどさ、それはお互い欲望を見せつけあってるわけで、そっちの方が腹を割っている気がするんだけどどうだろう。
海:四歳ということは、お前が高校に入るときに・・・
Y:僕がどっかに入ると兄貴がそこを出てる感じだね。僕が大学に入るとき兄は就職する、みたいな。
海:ということは高校までは一緒だよな。俺は姉とは随分離れているからね・・・
Y:そう言えばさ、兄もインターネットにダイヤルアップ接続やってるみたいでね。彼は俺と違ってWWWが主みたいなんだけど。
海:それは俺も同じだよ。やはりWWW見ることが多いし。
Y:僕の場合はメールだよやっぱし。仕事の一部も担ってるし。でもさ、兄貴もひょっとしたら YAMDAS Project を見てるかもしれんのだよ。
海:それはありうるかもな。
Y:それで果たして作者が僕だと気付くのかは興味があるね。結構硬い文章もあるしね。内容が硬かったり、技術者向けということで硬いとかね。その一方で「あけましておまんこう」なんて言ったりしている。
海:うーん、気付かないかもな。
Y:そこらへん想像すると面白いよね。